警防

火災の定義とは!

こんにちは!消防マナブです!

皆さん!火災の定義って覚えてますか??!
「なんか初任科で覚えたような気がするな~」くらいの方もいるのではないでしょうか!

火災の定義を知らないと、その事案が火災事案なのか焼損事案なのか判断できないため困っちゃいますよね!

というわけで、今回は火災の定義について確認してみましょう!

火災とは

「火災」とは人の意図に反して発生し若しくは拡大し、又は放火により発生して消火の必要がある燃焼現象であって、これを消火するために消火施設又はこれと同程度の効果のあるものの利用を必要とするもの、又は人の意図に反して発生し若しくは拡大した爆発現象をいう。

と、火災報告取扱要領 平成6年4月21日付消防災第100号通知で定義されています!

この文章だけ見てもアレルギー反応が出るだけで、なんのこっちゃ!って感じですよね。次の章から火災を火災たらしめる3要素について、もっと細かく確認していきましょう!

①人の意図に反して発生または拡大した場合

まずは3要素の1つ目、
”人の意図に反して発生し若しくは拡大し、又は放火により発生して”の部分からです。

これは言葉の通りですね。
思いもよらずに火がついてしまい、拡大した場合を指します。

例えば、トラッキング現象からコンセントが燃えた場合、これは燃やそうと思って燃やしてないですよね。なので、ここから火災に発展すれば3要素の1つ目に当てはまります。

他には焚火してたら、近くの枯草に燃え広がっちゃった枯草火災、これは”焚火”という人の意図で発生させてますが、延焼しちゃったのは想定外ですよね。なので、これは3要素の1つ目にあてはまります。

注意点は人の意図で発生させ、拡大した場合でも放火はこの3要素の1つ目に当てはまります。

➁消火の必要があるもの

次に3要素の2つ目!
”消火の必要がある燃焼現象であって”の部分です。

この要素では消火の必要があるかが大事です。

「嫌いな上司の家は消火する必要ないから、嫌いな上司の家が燃えても火災じゃない」と思ったそこのあなた!だめですよー!

ここでいう消火の必要があるか否かは、2つの観点から考えられます。

①延焼の危険があるか。
 延焼の危険がある場合はもちろん消火の必要がありますよね。

➁燃焼物の価値
 燃焼物の経済的価値だけでなく、社会的に見て消火の必要があるかで考えます。嫌いな上司の家はあなたにとって価値がなくても、社会通念上消火の必要があるため、この2つ目の要素に当てはまります。

③消火施設又は同程度の効果のあるものの利用を必要とする

次に3つ目!
”これを消火するために消火施設又はこれと同程度の効果のあるものの利用を必要とするもの”の部分です。

消火施設とは、消火器や水バケツ、消火栓が該当します。
つまり、なにかを使わないと消えないものがこの3つ目の要素に当てはまります。

例えば、これは私が昨日行った事案なんですけど、

漏電ブレーカーから出火、現着時、自然に鎮火していた。

これは火災でしょうか?
漏電ブレーカーから人の意図に反して出火しているので①には該当しますね。
ただし、自然鎮火しているので③の消火施設の利用が必要ではないですよね!
なので、この事案は火災指令の誤報で処理しました。

②と③に該当しなくても、人の意図に反して発生した爆発現象は火災に当てはまります。

火災or非火災クイズ!

次にここまでで確認した3要素から、いくつか事案を挙げるので、それを火災か非火災か判断してみましょう!
初任科を思い出しますね!行ってみましょう!

問1 母親が買い物に出かけて不在中に、子どもが火鉢で新聞を燃やして遊んでいるうちに近接した障子に燃え広がった。買い物から帰った母親は台所にあった鍋の水をかけて消火した。

これは火災か非火災かどっちでしょう!

①人の意図に反して発生
➁消火を必要とする燃焼
③消火施設と同程度の効果のあるものの利用が必要

以上の3点から火災です!

問2 板塀の郵便箱に何者かが新聞紙に火をつけて押し込んだが、雨が降っていたので板が水分を含んでおり、そのため自然に消えていたのを家人が発見し通報したもの。

これは火災か非火災かどっちでしょう!

①放火によって発生
➁結果的に自然に鎮火したとはいえ、郵便箱が燃えていたら消火の必要があると感じるので、消火の必要がある燃焼
③燃えていたら、消火施設と同程度の効果のあるものの利用が必要であったと推定される。

以上の3点が含まれているため、鎮火後に覚知したものであっても火災です!

問3 風呂屋の煙突から、近くの住宅の屋根に飛火して塩化ビニル波板が溶解して穴があいたもの。

これは火災か非火災かどっちでしょう!

①人の意図に反して発生
➁消火の必要がない現象である。
③消火施設と同程度の効果のあるものの利用する必要がない。

以上のことから非火災です!

まとめ

火災の定義は

①人の意図に反して発生し若しくは拡大し、又は放火により発生する
➁消火の必要がある燃焼現象
③これを消火するために消火施設又はこれと同程度の効果のあるものの利用を必要とするもの
ただし、人の意図に反して発生し若しくは拡大した爆発現象も該当する。

火災に該当する場合は国への報告の対象になります。この定義を知らないとそこの判断ができなくても困ってしまうので覚える必要があります!

引用文献

火災報告取扱要領 平成6年4月21日付消防災第100号通知
fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/100-kasaihoukoku19940421.pdf

火災調査 一般財団法人全国消防協会